生きる喜び、グロテスクなユーモア、芸術性と比類ない魅力を持つCarnival of the Animals(「動物の謝肉祭」)を知らない人がいるでしょうか?
1886年に書かれた数年後、作曲家は作品の上演を禁止していましたが、サン・サーンスの作品「動物の謝肉祭」は今日のクラシック・コンサートのレパートリーの中で最もよく知られた作品のひとつと言えるでしょう。
2004年の春、私はこの作品のアレンジ作業を思い切ってやってみようと決心しました。オリジナルの楽器編成は2台のピアノ、ストリング・カルテット、ダブル・ベース、フルート、クラリネット、ザイロフォンというオリジナルの楽器編成を、私のバンドであるclair-obscur Saxophonquartettのためにアレンジし直しました。
いくつかの楽章は、書き始めからすべてうまくいきました。他の楽章は5つの違うバージョンのうち4つが存在していましたが、アレンジの型において最終的に完璧な解決策を見つけるまで、つまりカルテットのそれぞれのミュージシャンがソロイストとして、同時にアンサンブルのメンバーとして個々の才能を発揮できる機会を提供するために我々がテストし、取捨選択したのち、変更しました。
しかしながら、この作品がわれわれclair-obscur Saxophonquartettのレパートリーの基石となった理由はそれだけではありません。子どもたちのための演奏であれ、コンサートホールでの公演であれ、また、ドイツのコメディアンLoriotの有名なヴァースの伴奏として流れたものであれ、クラシックの演奏会の演目とされたものであれ、この作品「動物の謝肉祭」のアレンジがすべての観客を魅了してやまないのです。
Christoph Enzel
Green Ray Saxophone Quartet による試奏
第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 (Introduction et marche royale du lion)
【Green Ray Saxophone Quartetからのワンポイントアドバイス】
出だしのトレモロの音量は小さくても、ピアノで演奏するかの様にクリアな音を目指すと美しいです。バリトンとテナーのメロディはあやしい雰囲気の中、徐々に森の奥から動物の影が現れてくるように。ファンファーレの音が鳴ったら悠々と獅子王が行進しているように吹いてみましょう♪
第7曲「水族館」 (Aquarium)
【Green Ray Saxophone Quartetからのワンポイントアドバイス】
ソプラノとテナーのユニゾンのメロディは暗い海の底の生き物たちや、ゆらゆらと光るクラゲが、静かに動いたり呼吸をしたりしているのをイメージしてみましょう。サックス4本では原曲の様な色彩感を出すのが難しいのですが、少し工夫をして音作りをしてみると面白いですよ!
細かいポイントとしては、アルトは少ない息を出し続けつつ、難しいのですがキーノイズが出来るだけ鳴らないように意識してみましょう♪
第13曲「白鳥」 (Le cygne)
【Green Ray Saxophone Quartetからのワンポイントアドバイス】
譜面上のソプラノの音は原曲にはない音なので、少し飾りをつけるぐらいのハープのイメージで吹くと吹きやすいです。バリトンとアルトの伴奏は常に溶け合うようにお互いを意識し、その上をテナーが美しく歌いはじめると素敵です♪
第14曲「終曲」 (Final)【楽譜ver】
【Green Ray Saxophone Quartetからのワンポイントアドバイス】
これまでに登場してきた動物たちが、再度少しずつ顔をだしていきます。各動物の個性を出すために一人何役にも変身をして、最後は華やかに終わりましょう!
第14曲「終曲」 (Final)【音源ver】
*音を数ヶ所割愛しています