洗練された偉大なテナー・サックス奏者Dexter Gordonは、1923年に生まれ1990年に亡くなりました。
ジャズのヴォキャブラリーを自由に使いこなした彼の骨太なサウンドは、世界中の聴衆を魅了してきました。
Tribute to Dexterは、Gordonの十八番であるリックを採り上げて、2つの対照的な楽章に特徴的な彩りを添えています。
第一楽章Blueは、叙情的で、バラードのテンポでのソロ演奏(記譜されたもの、又はインプロヴィゼイション)をやりやすくするため、一定のパターン化した伴奏が微妙に加えられています。途中で、ウォーターメロンマン(1962年、H・ハンコック「Takin’ Off」収録)のDexterのソロ第2コーラスから採譜されたモチーフも登場します)。どのパートにもたっぷり見せ場が用意されています。
第2楽章のBoppin’の最後は、ソプラノ→テナー→バリトンの無伴奏カデンツァのあと、アルトがオープンでソロを展開します。これを利用して、ライヴなどでは楽しい演出(ひとりずつソロを終えて退場し、あとは舞台裏で吹く、など)を試みるのもいいでしょう。