サックス・カルテット(SATB)用。中級者向け。
いうまでもなく、偉大なテナーサックス奏者、エディ・ハリス(1934年―1996年)の演奏(YouTubeで同名の楽曲の演奏を確認できる)をサックス四重奏にアレンジしたものです。
「エディって…誰?」というタイトルは、「世の中にはエディ・ロックジョウ・デイヴィスや、エディ・コンドンなど、ジャズで有名なエディなんとかさんというのはいっぱいいるけどさ、実は俺もエディなんだ」…と、観客にかたりかけながら始まる、ちょっと自虐的なギャグを交えたブルース。
ヴァンプ(間奏)ではベースラインが特徴的なので、かっこよく演奏してくださいね。基本のキーはE♭なので、アルトサックスやバリトンサックスなどは楽器のCで、トランペットやテナーサックス、クラリネットなどは楽器のFで演奏すること。初心者の場合でも簡単にソロをとるコツをお伝えしておくと…前者(アルトサックスなど)であれば、ド・ミ♭・ファ・ソ♭・ソ・シ♭を、後者であればファ・ラ♭・シ♭・ド・ミ♭という6つの音だけを組み合わせて、自分なりにかっこいいフレーズをつくってみましょう。
エディ・ハリスは《フリーダム・ジャズダンス》の作曲者として有名ですが、サックス奏者としても実に話題豊富。60年代に電気サックス(Varitone Saxophoneという商標でセルマーから発売されていた)や、トランペットやトランペットのマウスピースをサックス本体につけて吹き鳴らす特殊技法?(それぞれReed Trumpet、Saxoboneなどと呼ばれていたようです)などで意表をつく表現で物議をかもしたりした異能のテナー奏者という評、《栄光への脱出》(1960年の映画)テーマ音楽のジャズ化の大ヒットでポップステナーの第一人者という評など、好き嫌いのわかれる「巨人」で、あのブランフォード・マルサリスをして「唯一の巨人」と言わせた実力派です。「黒いスタン・ゲッツ」とも呼ばれた彼の作風はグルーヴィでブルージー。レス・マッキャン(ピアノ&ヴォーカル)とのデュオも有名です。