『はじめに』より
1920年代から30年代末にかけて爛熟期を迎えたサザン・ブルースは、当時は12小節でのコード進行を持つ現在のブルース形式の曲ばかりではありません。
数の上では8小節や16小節の曲がむしろ多いかもしれません。世界で最もポピュラーな St.Louis Blues(1914年)でさえ、テーマは8小節で、中間部でやっとブルース形式となっています。
現在のようなブルースが定番となったのは1940年ごろからと言われていますが、本書でも、定番のブルース形式の曲は1曲めの Not Supposed To Be That Way だけで、それ以外はバラードやラグタイムなど、バラエティーに富んでいます。
この小冊を選んでくれたキミは、ひょっとしてすごくマニアックなギタリストかもしれません。
もしそうだとすると、本書はキミの生涯の友になれるかもしれません。しかし、本書はマニアックな人ばかりを対象としたものではありません。付属のCDを聴けばすぐ分かるように、とても楽しく、アコースティック・ギターの魅力にあふれた曲ばかりです。あいにく超絶名人技を持ち合わせていないキミでも、本書なら音とタブ譜を参考にコツコツと練習すれば、やがてミシシッピ・デルタあたりに到着するはずです。健闘を祈ります。
