イージー・ジャズ・コンセプション・シリーズは、いずれも有名なジャズ・チューンのコード進行に基づいて創られた15曲のエチュードを収録した11種類の楽器の各編と、リズムセクションを担うピアノ、ベース、ドラムスの3巻からなる、全14冊のシリーズです。
各楽器のバージョンは、それぞれの楽器に適合するキーに移調された楽譜と、模範演奏とプレイアロングの2つのトラックが収められたCDのセットが用意されています。
単一の楽器のためのエチュードとしてプレイすることはもちろん、11種類の楽器のどの組み合わせでも、アンサンブルまたはリズム・セクションと一緒にプレイすることが可能です。
本書リズム・セクション/ピアノ・コンピング編は、アンサンブルにおけるピアノ・コンピングを学ぶユニークな教則本です。
コンピングとは、メロディ・プレイヤーやソロイストのプレイに応じて臨機応変にサポートする伴奏のことです。ハーモニー楽器であるピアノ(やギター)は、当然のことながらアンサンブルにおいて主要なハーモニック・プレイヤーとしての役割を担います。つまり、ソロだけでなくコンピングもできて、はじめてジャズ・ピアニスト/ジャズ・アンサンブルのサウンドとなるのです。
本書では、コンピングの基本知識と具体例を提示し、楽譜と付属CDの模範演奏/プレイ・アロングトラックを用いて効果的に学習していきます。付属CDで模範演奏を弾いているのは、現代のNYジャズを代表するピアニストの1人、Dave Hazeltineです!
楽譜は、Daveが実際にレコーディングで弾いたコンピングを採譜したものです。まずは、Daveの弾いているコード・ヴォイシングとリズム・フィールを真似しましょう。最初は「どのようにコードを押さえればジャズ・ピアニストらしいサウンドになるのか?」ということに注意が偏りがちです。しかし、それと同じくらいリズム・フィールも重要です!
また、本書のエチュードはすべて、有名なスタンダードのコード進行に基づいていますので、オリジナル・チューンをセッションするときにも本書のコンピングが役立ちます。
模範演奏なしでも弾けるようになってきたら、あなたはドラムのKenny Washington、ベースのPaul Gill、ギターのJoe Cohnらとともにリズム・セクションを組み、さまざまなスター・プレイヤーたち(アルトサックス:Jim Snidero、テナーサックス:Eric Alexander、トランペット:Ryan Kisor、トロンボーン:Slide Hampton)のソロやメロディ・プレイをサポートするのです!つまり、Daveのピアノ抜きのプレイ・アロング・トラックを使ってプレイします!
本シリーズの日本語版には、日本でジャズを学ぶ人たちが本書を理解し活用するための「学習ポイント」を、著者ジム・スナイデロが特別に書き下ろしています。
最初に学ぶべきジャズ・ピアノ教則本は、曲集でもインプロ関連本でもなく、王道のコンピングを基本から学ぶ本書で決まりです!


