バークリー音楽大学によるハーモニーの整理の仕方(いわゆるバークリーシステム)は、ハーブ・ポメロイをはじめとするバークリーの教授たちにより確立されました。
日本人としていち早くそのシステムを吸収しジャズを学ぶ上で極めて有用と唱えたのが渡辺貞夫氏であり、本書は氏によるバークリーシステムの解説書です。
また日本で最も古いジャズの専門書でもあり、貴重な資料としても各メディアで頻繁に登場する本です。
世界の渡辺貞夫がバークリーで学んだ知識をまとめた バークリーシステムの解説
『まえがき』より
いる私にとって、たいへんすばらしく、希望に満ちあふれたことだといえます。 しかし反面、暗中模索の中で無意味
なエネルギーを費やしている仲間が、その中におおぜいいらっしゃることも事実でしょう。 私自身もそういった中で
今日まで音楽を考え、行なってきたといえますが、幸いなことに、現代のジャズを機能的に学ぶ機会をアメリカ留学
によって得ました。 そこで接したことは私にとって驚きであり、納得であり、安堵であり、刺激であり、疑問であり、
絶望であり、希望でありました。 それらは少なくとも私の音楽に対する姿勢、考え方、態度に何らかの変化があっ
たのです。
“JAZZ STUDY”は、私が現在まで体験してきたものを、ある形として、現在のジャズをより機能的に学ぶための
一助となればと思いながらまとめたものです。“JAZZ STUDY”をお読みになったあと、あなたの音楽が新しくなると
か、今よりもっと良くなるかは保証できません。なぜなら理論は『音楽』ではなく、音楽を作る、あるいは音楽を助け
るものだと思うからです。従って、“JAZZ STUDY”があなたに期待していることは、『音楽に対する視野を拡げる』こ
とだといえます。『音楽を教える』ことと『音楽する』こと(ここでは 演奏することを意味します)は、同時点で議論する
ことはできません。教えることはある種の束縛をすることであり、音楽することは楽器の上で自由になることを意味します。“JAZZ STUDY”によってあなたになんらかの束縛をすることになるかもしれません。しかしそれを知った上で、あなたが幅を拡げて自由になることを期待するのです。
Chapter1から9までの内容とそれ以降の内容は、理論の進め方が基本的に異なっています。それは、約束を守る
ことから約束を破ることへ移っていったともいえ、また、古いものから新しいアイデアを求める姿勢であるともいえま
す。この本を書くにあたって、私自身の未整理、力の足りなさを十分感じました。個々についてのほり下げが足りな
いものもあります。また本書には練習問題が掲載してありますが、これだけのヴォリュームでは、自分自身の血と
なり肉となるためにはやはり足りません。自分自身で問題を設定して、十分な練習を積んでいただきたいもので
す。
渡辺貞夫
本書の主な内容
Part1
コード・プログレッション
テンション
クローズ・ヴォイシング
オープン・ヴォイシング
ロウ・インターバル・リミット
スプレッド
パート・ライティング
ペダル・ポイント
Part2
アヴェイラブル・ノート・スケール
アッパー・ストラクチャー・トライアーズ
4th/5thインターバル・ビルド
6/7/8ブラス
Part3
声部の組立て方
トライアーズを使ったパーカッシブ・サウンド
ライン・ライティングの特殊な技法
モード/3管によるソリ/ディミニッシュ・コードの組合わせ
ベーシック・プログレッション上のトライアーズのパターン
他の商品を探す
| 商品名 | 渡辺貞夫 ジャズ・スタディ |
|---|---|
| ATN商品コード | 3080 |
| ISBNコード | 978-4-7549-3080-6 |
| その他コード | JANコード:4537298030809 |
| 付属品 | – |
| 価格 | 4,180円(本体3,800円+税) |
| 著者名 | 渡辺 貞夫 |
| 翻訳者名 | – |
| 編著者 | – |
| 監修者 | – |
| 演奏者 | – |
| ページ数 | 272 |
| 分 | – |
| 判型 | AB |
| 出版社名 | エー・ティー・エヌ |

