バークリー音楽大学によるハーモニーの整理の仕方(いわゆるバークリーシステム)は、ハーブ・ポメロイをはじめとするバークリーの教授たちにより確立されました。
日本人としていち早くそのシステムを吸収しジャズを学ぶ上で極めて有用と唱えたのが渡辺貞夫氏であり、本書は氏によるバークリーシステムの解説書です。
また日本で最も古いジャズの専門書でもあり、貴重な資料としても各メディアで頻繁に登場する本です。
渡辺貞夫,理論,インプロヴィゼイション・メソッド(即興演奏/アドリブ)
渡辺貞夫 ジャズ・スタディ
Sadao Watanabe / Jazz Study
4,180円 (本体3,800円+税)
渡辺貞夫,理論,インプロヴィゼイション・メソッド(即興演奏/アドリブ)
渡辺貞夫 ジャズ・スタディ
Sadao Watanabe / Jazz Study
4,180円 (本体3,800円+税)
世界の渡辺貞夫がバークリーで学んだ知識をまとめた
バークリーシステムの解説
『まえがき』より ~ 渡辺貞夫
近年、新しい音楽といわれる現代のジャズに対する関心が非常に深まってきました。 これは音楽にたずさわっている私にとって、たいへんすばらしく、希望に満ちあふれたことだといえます。 しかし反面、暗中模索の中で無意味なエネルギーを費やしている仲間が、その中におおぜいいらっしゃることも事実でしょう。
私自身もそういった中で今日まで音楽を考え、行なってきたといえますが、幸いなことに、現代のジャズを機能的に学ぶ機会をアメリカ留学によって得ました。 そこで接したことは私にとって驚きであり、納得であり、安堵であり、刺激であり、疑問であり、絶望であり、希望でありました。 それらは少なくとも私の音楽に対する姿勢、考え方、態度に何らかの変化があったのです。
『JAZZ STUDY』は、私が現在まで体験してきたものを、ある形として、現在のジャズをより機能的に学ぶための一助となればと思いながらまとめたものです。『JAZZ STUDY』をお読みになったあと、あなたの音楽が新しくなるとか、今よりもっと良くなるかは保証できません。なぜなら、理論は『音楽』ではなく、音楽を作る、あるいは音楽を助けるものだと思うからです。
従って、『JAZZ STUDY』があなたに期待していることは、”音楽に対する視野を拡げる”ことだといえます。「音楽を教える」ことと「音楽する」こと(ここでは 演奏することを意味します)は、同時点で議論することはできません。
教えることはある種の束縛をすることであり、音楽することは楽器の上で自由になることを意味します。『JAZZ STUDY』によってあなたになんらかの束縛をすることになるかもしれません。しかしそれを知った上で、あなたが幅を拡げて自由になることを期待するのです。
Chapter1から9までの内容とそれ以降の内容は、理論の進め方が基本的に異なっています。それは、約束を守ることから約束を破ることへ移っていったともいえ、また、古いものから新しいアイデアを求める姿勢であるともいえます。
この本を書くにあたって、私自身の未整理、力の足りなさを十分感じました。個々についての堀下げが足りないものもあります。また本書には練習問題が掲載してありますが、これだけのヴォリュームでは、自分自身の血となり肉となるためにはやはり足りません。自分自身で問題を設定して、十分な練習を積んでいただきたいものです。
本書の主な内容
Part1
コード・プログレッション
テンション
クローズ・ヴォイシング
オープン・ヴォイシング
ロウ・インターバル・リミット
スプレッド
パート・ライティング
ペダル・ポイント
Part2
アヴェイラブル・ノート・スケール
アッパー・ストラクチャー・トライアーズ
4th/5thインターバル・ビルド
6/7/8ブラス
Part3
声部の組立て方
トライアーズを使ったパーカッシブ・サウンド
ライン・ライティングの特殊な技法
モード/3管によるソリ/ディミニッシュ・コードの組合わせ
ベーシック・プログレッション上のトライアーズのパターン

