ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのカルテット用に書かれたSkunktown Beanery は、ソプラノ、アルト、テナーの3本と対比するかたちで始まるリズミカルなバリトンのインタープレイ(掛けあい)が心地よく響きます。他の声部の上を漂うようなソプラノによる魅惑的なメロディを奏で始めるまでインタープレイは続き、 その後、脂ののったビッグ・バンドを思わせるアンサンブルでクライマックスを迎えます。 1度でてきたソプラノのメロディが戻り、今度はインタープレイの上で演奏されます。(56小節目)インタープレイはリズミックに発展し、ソプラノによるインプロヴィゼイション・ソロへと流れていきます。
ソロはモーダルで、最初のD7#9に戻るまでに5つのトーナル・エリアを旅します。他の声部はソロ・セクションをとおして、リズミックに、ハーモニックに、ソプラノを支えます。 インプロヴィゼイション・カデンツァ(139小節目)の後、短いコーダ・セクション、再現部の演奏によりフィナーレを迎えます。
この作品は、ジャズ・アンサンブルにおけるベース・プレイヤーと同じように、バリトン・プレイヤーがリズムをどこまで正確に打ち出し、アンサンブルを引っ張っていくことができるか。また、ソプラノ・プレイヤーのインプロヴィゼイション・スキルがどのようなものか、に大きく左右されるといえるでしょう。
この「Skunktown Beanery」は、サクソフォーン・カルテットのための「Blastinoff Concerto」 第一楽章です。 コンチェルトは5つの楽章からなり、中には伝統とはひと味違うサクソフォーンのコンビネーションが使われたものも含まれます。 コンテンポラリー・ジャズ・フィール。中級者、上級者向け。