ジョン・ライリーによる The Art of Bop Drumming の続編。 前著は1930・50年代のビバップの時代に光をあて、現在にいたるジャズ・ドラミングの基礎となる形式やボキャブラリーの多くがこの時代には出来上がっていたこと、またそれをもたらした革新的なプレイヤーたちについて解説し、具体的な演奏のノウハウについてひとつひとつ詳しく学んで、ジャズ・ドラミングの良い基本が身に付くように配慮した入門書であった。
本書でもそのコンセプトを継続し、1960年代の肥沃な音楽環境の中で、さらにそれに続く時代に行われたジャズとドラミングの革新を探究していく。新時代への革新を行った草分け的な各バンドのメンバー、すなわちElvin Jones, Paul Motian, Ed Blackwell, Tony Williams, Jack DeJohnetteといった人たちの演奏は、音楽のサウンド、シェイプ、そしてフィーリングを変え、ドラマーの位置をリズム・セクションのリーダーに、そしてバンドの感情的なエネルギー・センターへと引き上げた。アンサンブルの中で、彼らは時々、ソロイストと共同でインプロヴァイズしているかのように大胆に音楽の流れを指揮した。現在のドラム・シーンをリードする全てのプレイヤーが、これらの音楽の革新者から大いなる影響を受け、インスピレーションを引き出し続けている。
本書は、これらの新しい音楽の領域への扉を開くのを手伝い、あなたの音楽的意識を広げるように書かれている。すでに実証済みのすばらしいアイデアのコレクションである本書は、この新しくより自己主張の強いドラミングが、どうして、またどのように、既存のビバップ・スタイルから生まれ出たのかをも教えてくれるだろう。
付属のCD(約73分)にはエクササイズの演奏例と、カルテットによる本格的な練習曲の模範演奏、マイナス・ドラムのトラックが収録されています。