現場ならではの開放感と膨大な情報量、そして現場ならでの熱狂をグラフィックに満喫
1988年から2018年の3月まで、
私はニューヨークのジャズ・シーンの最前線で、
撮影・取材活動をしていた。
2018年で創業83年になるヴィレッジ・ヴァンガードや、
ワールドワイドに展開するブルーノート、
90年代にミッドタウンに復帰して躍進を遂げたバードランドなど、
ジャズ・クラブのラインナップは80年代から大きく弁棒を遂げた。
しかしニューヨーク・ジャズの底力なのか、クラブ全体の総数やライヴの本数は変わらない。
(中略)
移住間もない1988年の秋、
今は姿を消したクラブ、ボトム・ラインで、ブランフォード・マルサリス(ts)クァルテットが出演した。
そこへ、アルバム『Decoy』にマルサリスを起用した帝王マイルス・デイヴィス(tp)がふらりと現れ、
マイルスのミュージック・ビデオを監修したスパイク・リー、コメディ俳優で熱烈なジャズ・ファンとしても知られるビル・コスビーと3人で同じテーブルに座り、マルサリスの演奏に耳を傾けていたシーンを私は目撃した。(「プロローグ」より)
気鋭のジャズ・フォトジャーナリストが撮り、語り尽くす本場の「今」の姿。
マリア・シュナイダー&挟間美帆対談収録(全文が読めるQRコードも掲載)。