サルサ大事典

サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル

Salsa Guidebook for Piano & Ensemble

6,600 (本体6,000円+税)

300ポイント
サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル

サルサ大事典

サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル

Salsa Guidebook for Piano & Ensemble

6,600 (本体6,000円+税)

300ポイント

『Chapter 1 サルサに関する基礎知識』より

サルサとは、さまざまなリズム・スタイルとフォーム(曲の形式)を指す用語です。サルサの起源を勉強する時、このタイプの音楽に最も重要な(他の地域では見られない)役割を果たしてきたキューバに目を向けなければなりません。アメリカやカリブ海沿岸の国々であるプエルトリコ、ベネズエラ、メキシコ、コロンビア、ドミニカ共和国などもサルサの発展に関与していますが、サルサの土台を創ったのはキューバです。

サルサという用語そのものは、このホットなアフロ・キューバン・ミュージックを広く宣伝するために、1960年代にニューヨークで創られました。スペイン語でサルサという言葉はソースという意味ですが、それは主にホットなソース(辛いソース)のことであり、多くのカリブ料理や他のラテン・アメリカ料理では一般的な食材として使われています。私たちは、サルサを理解するためにキューバの音楽史、音楽的発展の歴史、カリブ海諸国とアメリカの至る所で行われた異文化交流およびその影響などを理解する必要があります。

アフロ・キューバン・ミュージックは、アフリカとヨーロッパのハーモニー、メロディ、リズム、楽器が溶け合って1つのポット(鍋)に入っているようなものです。16世紀以降これらの要素が融合して、複雑かつ魅惑的な無数の音楽形式となり、楽器編成、ダンス・ステップ、詩の形式、曲を構成するデヴァイス、リズミック・フレーズやメロディック・フレーズなどのさまざまなバリエーションをサルサに与えています。

サルサが発展した最大の要因は、さまざまなドラミング・スタイルに深く関係しています。アフリカ人たちを奴隷にしてきたキューバで最も顕著だったことは、彼らの宗教的あるいは非宗教的なドラミング・トラディションを維持することができたということです。この伝統におけるユニークな要素は、楽器演奏と言葉を組み合わせているところで、楽器で演奏される音楽そのものをさらに言葉で発展させました。

キューバの大衆文化とアフリカの伝統的なドラムとの融合は、アフロ・キューバン・ミュージックとすべてのアフロ・セントリック・ミュージック(アフリカの影響を強く受けた音楽)にとって最も重要な要素であるといえます。キューバでは、ドラムをとおして多くの伝統的な習慣が保たれてきましたし、新しい習慣も創られてきました。本格的なアフロ・カリビアン・ミュージックのプレイヤーや作曲家になるためには、自分の楽器にかかわらず、究極的には全員がドラマーになる必要があります。

サルサのリズムは、キューバのポピュラー・ミュージックへと直接受け継がれます。この考察において特に重要なのは、宗教的あるいは非宗教的なアフリカおよびヨーロッパの要素が組み合わされたルンバ(rumba)、ソン(son)、ダンソン(danzón)などのフォームです。本書に収録されているマテリアルは、そのすべてがこれらのフォームから成り立っています。本書に収録されている譜例は、複雑かつ表現豊かなアート・フォームを理解し、あなたのベーシック・スキルを向上させる手本として役立つでしょう。しかしながら、上達するためには経験を積むことが最も効果的であることはいうまでもありません。

在庫切れ

「ザ・ジャズ・セオリー」のサルサ版 アフロ・キューバンのすべてを網羅

本書の紹介

どのような音楽スタイルの勉強を始めるにあたっても、あなたがジャズやクラシック音楽を勉強していたときのように、そのスタイルのルーツと歴史に目を向けることを欠かすことはできません。従って私も、サルサを志す初心者にとって欠かすことのできない基礎的なインフォメーションを紹介することから本書をスタートします。このインフォメーションは極度に短縮されたものですが、何年にも渡って続けられた研究と勉強に基づくものです。また、アフロ・カリビアン・ミュージックに関するさらに進んだ研究も現在行っており、間もなくこの音楽の進化をさらに緻密かつ詳細に解説することができるでしょう。

現在進めているその研究(The Roots of Salsaというタイトルがつけられている)は、アフロ・カリビアン・ミュージック研究の先駆者であり、アメリカやヨーロッパではパーカッショニストおよび音楽学者としても有名なJohn Santosとの協同プロデュースとなります。

本書サルサ・ガイドブックは、サルサ演奏に必要なテクニックと基礎知識に焦点をあてています。それらの解説に加えて、音楽的な例、エキスパートたちによるミュージック・スコア、ディスコグラフィ、推薦リスニング・リスト、本文中で用いられた用語集なども収録されています。今後は、アフロ・カリビアン・ミュージックにおけるインプロヴィゼイションとアレンジ・テクニックに焦点を当てた本も執筆予定です。

本書をとおして、Appendix A リスニング・リストにある推薦レコーディングは大いに参考になります。これらの中にはごく一部手に入れるのが困難なものもあるかもしれませんが、Appendix B ディスコグラフィに収録されているもののほとんどはアメリカ、ヨーロッパ、日本などで手に入れることが可能でしょう。リスニング・リストは、著者が推薦する多くのアーティスト(またはグループ)のリストです。この中のどのアーティスト(および、どのレコーディング)も、あなたのレコード・コレクションに追加する価値のあるものばかりです。一般的にアメリカでキューバそして他のアフロ・カリビアン・アーティスト達によるレコーディングを手に入れることは困難ですが、カナダ、ヨーロッパ、そしてアメリカを拠点とするいくつかのレコード会社はアフロ・カリビアンミュージックにおける膨大な音楽の宝物に気づき始め、最近では多くのアーティストのレコーディングが再びディストリビュートされています。デジタル技術の出現で私たちは幸運にもリマスターされた多くのヴィンテージ・レコーディングを手に入れることができ、未来の世代もまた最先端のデジタル・サウンドによってたくさんの音楽が供給されることをありがたく思うことでしょう。

推薦のことば

一流のものしか生き残ることができない世界で、アフロ・カリビアン・ミュージックの美しさや驚異的な音楽性が生き残るためには、あなたを含めたミュージシャンの卵たち、音楽愛好家、プロ・ミュージシャンたちが、レコード、テープ、CD、などを買い続け、ライヴ・パフォーマンスにも行くことが絶対に欠かせません!

José Martí

本書の具体的な内容

Chapter 1 サルサに関する基礎知識

  カリブ海岸諸国にもたらされたアフリカン・カルチャー

  スペインからの影響

  ジャズおよび北アメリカからの影響

  サルサとは何か?

  サルサにおける重要なフィギュア

Chapter 2 サルサに使用される楽器とアンサンブル

  アフロ・キューバン・ミュージックで使用される楽器

  伝統的なアフロ・キューバン・ミュージックのアンサンブル

  プエルトリコの楽器

  ドミニカの楽器

  サルサにおけるポピュラーな楽器構成

Chapter 3 クラーヴェ その変化と発展

  クラーヴェとパルス

  6/8クラーヴェ

  クラーヴェの変遷

  ソン・クラーヴェ

  ルンバ・クラーヴェ

  クラーヴェに基づくフレージング

  クラーヴェのバリエーション

  ブラジリアン・クラーヴェ

Chapter 4 各楽器で演奏するパターンとクラーヴェについて

  キューバン・ミュージックにおけるポリリズム

  リズム・セクション

  リズム・セクションで使うその他の楽器

  ホーン・セクション

  メロディとクラーヴェ

  スタンダード・ブレイクとリフ

Chapter 5 リズミック・スタイルトストラクチャー

  サルサのリズム

  ソング・フォームとストラクチャー

  アレンジメントにおける注意点

  リズム・スタイルごとのサンプル・スコア

  サルサのスタンダード・チューン

Appendix A リスニング・リスト

Appendix B ディスコグラフィー

参考図書

用語集

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著者 Rebeca Mauleon-Santana (レベッカ・マウレオン) について

Rebeca Mauleón-Santana

アフロ・キューバン・ミュージックとフォークローレ(民俗音楽)のピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、シンガー、ダンサーとして15年以上活動しています。スペイン系バスク人とユダヤ人の両親を持つRebecaは、カリフォルニア州サンタモニカに生まれました。彼女が最初にサルサに興味を持ったのは15歳の時で、プロのフラメンコ・ダンサーとしてキャリアを積んでいる最中でした。

Rebecaはその後、レコードやテープをとおして熱心に自主トレーニングしている時期に、音楽と作曲で芸術学士号を取得するために、カリフォルニア州オークランドにあるミルス・カレッジに戻りました。

ピアニスト、コンポーザー、著者、そして教育者でもあるRebecaは、20年以上にもおよびラテン・ジャズ、およびワールド・ミュージック・シーンで活躍しています。Tito Puente、Carlos Santana、Steve Winwood、Cachao、Giovanni Hidalgo、Carlos ‘Patato’ Valdez、Orestes Vilató、Mickey Hartなど、そうそうたるアーティストたちと共演し、Round Tripというグループではリーダーを務めています。彼女の著書には絶大な評価を受けた本書101モントゥーノの他に、サルサ・ガイドブックがあります。

その他にもRebecaは、アフロ・キューバン・ミュージックのスペシャリストとして、レコーディング・アーティスト、教師、講師、クリニシャンとしても精力的な活動をしています。作曲の修士号を取得したRebecaは、スタンフォード大学、サンフランシスコ・シティ・カレッジ、U.C.Berkeleyのジャズ・スクールなどで指導をしています。現在もRound Trip Ensemble、Mickey Hart’s Planet Drumなどのツアー、パフォーマンスに参加しています。

商品名

サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル


ATN商品コード

3158


ISBNコード

978-4-7549-3158-2


その他コード

JANコード:4537298031585


付属品


価格 6,600円(本体6,000円+税)
著者名

Rebeca Mauleon (レベッカ・マウレオン)


翻訳者名

馬場 和子/冨川 政嗣


編著者


監修者

佐藤 研司


演奏者


ページ数

240



判型

菊倍


出版社名

エー・ティー・エヌ


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