本書における研究の目的は、その始まりから1974年のEllingtonの死まで、高く評価され続けたEllingtonオーケス トラの中核であった、トロンボーン・セクションのメンバーによる作品に焦点を合わせることです。
1930年代 および1940年代初期にセクションに属していた3人の巨人、Joe Nanton, Juan Tizol、およびLawrence Brownに 焦点を合わせた研究が中心になっています。 主要なトロンボニスとの一人ひとりが異なった方法で扱われています。
経歴に関する情報は、完全無欠なものを 目指したものではありませんが、Ellingtonバンドのメンバーとしての経歴において重要と思われる情報に重点を 置いています。中には逸話的な情報も含まれていますが、最終的な目標は、それぞれの人物像と、彼が創り出し た音楽とをつな合わせることです。
しかし、この研究の中心となっているのは、彼等がEllingtonとレコーディングしたソロです。ソロはトランスク ライブされた後、ジャズ・ソロの「伝統的な」分析法に従って分析され、またトロンボーン奏法の見地からも、 ソロに対する考察がなされています。
3つのうちの最初の付録では、個々のプレイヤーを念頭に置いた書法に対して、セクションとしてのトロンボニ ストのための、また他のプレイヤーとの関連させたEllingtonの書法について簡単な考察がなされています。
付録2 では本書で扱われた曲のディスコグラフィに関する情報が収録されています。
付録3は、Ellingtonと演奏したすべ てのトロンボニストの名前と在団期間の一覧です。 この研究書の最終的な目標は、Nanton、Tizol、Brown、その他のユニークな仕事を、それについてよく知らない 人たちには新たに紹介し、既に知っている人たちには、それらの仕事にさらに光を当てていくことです。