本書は、驚異的なベース・テクニックを体得するための練習帳です。したがって、すごく楽しいメロディー集でも、すぐに使えるフレーズ集でもありません。
本書には、基本的なスケールやアルペジオの50のエグザンプルが掲載されています。
これらは、どのような難しいフレーズにも対応できる指を完成させるための練習曲です。
しかし、本書が目指しているのは、指だけが速い、いわゆるバカ・テク の乱造ではありません。コード進行の中で次のコードに移行するためのラインとフィンガリングを考え、ハーモニーのバランスを感じ取り、全体の基盤としてのベース・パートを組み立てていく、いわば頭脳の回転の速さをも共に養成することです。弾くだけで手いっぱいで考える余裕なんかないのでは困ります。本書で、フィンガリングやピッキングのテクニックを磨くと同時に、メンタルなスピードや本番でも日頃の実力を発揮できる精神的な強さを鍛えることを強く勧めます。
