ソロ・コンサートを中心に、アメリカ、カナダ、イギリス、オランダ、フランス、モナコ、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、韓国、マレーシア、シンガポール、中国、台湾で公演をおこなってきたパーカッショニスト&ドラマー。日本でも数少ないソロ・コンサートをおこなうパーカッショニストとして、900以上の公演を成功させてきた。
今回の作品を通じてフィーチャーされている楽器は、最近、ストリートやアコースティック・ライヴなどでよく目にするカホン。バラエティーにあふれる音色とユニークなヴィジュアルで、注目を集めるパーカッションのひとつだ。
彼の作品ほど、音楽の可能性を広げてくれるものはない。4分の4拍子のありがちなリズム・セクションに慣れた耳には、カホンのみで始まるサウンドに戸惑いを覚えるかもしれない。しかし、目を閉じて、彼の奏でるリズムの色を、彼が描き出す風景をじっくりと感じてほしい。たったひとつのカホンから出てくる限りない音色が、時には力強く、時には繊細に、世界のリズムを叩きだしていく様子を、あなたの耳で体験してほしい。
聴いているうちに他の楽器が木々のざわめき、鳥の声が聞こえてくるような気がしたら、あなたはすでに大久保宙の魔法にかかっているのだ。
思わずひざを叩き、アンサンブルを始めてしまったあなたのために、本書にはCDのトランスクライブ譜がついてくる。音楽はコミュニケーション。話しかけられたら答えを返すのはごく自然なことなのだから、この作品が語りかける声に、あなたのサウンドで応えてみよう。作品の響きがさらに奥行きを増し、あなた自身の音楽にも深みを出すことは想像に難くない。