聴いた音を正確に把握する=“音感”を身につけることは、ジャンル・楽器問わずすべてのプレイヤーにとって重要なテクニックです。歌唱や演奏の技術、聴いた曲を記譜する“耳コピ”や作・編曲、読譜、インプロヴィゼイション(アドリブ)など、音楽を表現することは相対音感と密接に関係しています。そして実際に「音感が悪い」と悩むプレイヤーも多いものの、独学での練習が難しい内容でもあります。
本書では2音間の音程を聴き取る基本から始めて、コードの転回形の聴き取りまで順を追って練習を進め、相対音感を身につけるためのトレーニングを行います。リズムを体でタップするエクササイズも掲載されており、音楽の三大要素であるリズム/メロディ/ハーモニーへの感覚を複合的に発達させ、音楽的な耳を育てることができます。
ジャズ教育の長い歴史があり、著名なアーティストを数多く輩出してきたニュースクール大学の授業内容を基に、独習者にも効率よく練習できるように編集されたメソッドです。また、ジャズを基本としていますが、すべてのコンテンポラリー音楽に応用が可能です。短期間で身につけることは難しい内容ですが、2枚の付属CDを使いながら根気強く練習することで、音楽的土台となる聴音スキルをマスターすることができるでしょう。

