本書は、音楽療法士、医療専門家や学生が、セッションを組み立てる際のガイドとして書いたものです。この著書の前版であるMusic Therapist’s Handbookは、主として上級者のためのコースや、臨床実習およびインターン生の音楽療法のテキストとして使用されていました。本書は、現代の音楽療法の臨床について、前版同様にデータベースによるアプローチを適用し、音楽療法の臨床を依頼から終了までを含める10段階とし、拡張しました。
この新しい著書は、私自身の臨床家、教育者、研究者、および母親としての経験からの個人的なエピソード、および臨床の事例からそれぞれの段階を紹介します。私はこれらの観点が、読者のさまざまな新しい臨床背景や技術的な進歩の幅を広げるとともに、本書に示した理念とガイドラインを適用してほしいと考えています。本書では説明責任について強調していますが、それは保健医療と特殊教育サービスの優先事項が経費の節約手段であるという時に、音楽療法士が仕事を記録し、その成果を正しく理解してもらえるような方法を提供すべきだと考えているからです。
さらに深めたい方のために各章には、参照、キーワードおよび文献案内を含めてあります。 臨床事例は、クライアントのプライバシーを守るために、実際の事例から脚色しています。 本書は音楽療法の計画、介入および評価をあなた方に理解してもらうとともに、私たちの使う創造的で有効な療法から何かを受けとった人びとにも知識をもってもらうことができます。音楽療法は人びとを援助するために、最高のアートとサイエンスを組み合わせたものです。本書ミュージック・セラピスト・ハンドブックは、音楽療法の手順とその過程を指導する本です。
広く敬意を表されているDr. Hanser のMusic Therapist’s Handbookが、音楽療法界の最新の成果を反映するために、全面的に改正、改訂された本書には、学生やプロの音楽療法士に役立つ以下のような情報が含まれています。
音楽療法という領域の紹介
児童、成人、高齢者や障害児・者のための新しい音楽療法の臨床方法や活用法
参考になる事例やエピソード
音楽療法初心者のためのガイドラインを含む個別化されたセッション・プランの立て方、行い方、評価の方法
