ジム・スナイデロの最新リーダー作「strings」(名門マイルストーン・レーベルからリリース。国内盤はビクター・エンターテイメントよりリリース)のソロ・トランスクライブが登場。
ジム・スナイデロは、イージー・ジャズ・コンセプション・シリーズ、ジャズ・コンセプション・シリーズの著者であり、穐吉敏子ジャズ・オーケストラや、ミンガス・ビッグ・バンドのメイン・ソロイストとしてNYのビッグ・バンド・シーンで、また自身のコンボを率いてソロイストとして過去に11枚のリーダーアルバムを発表し、また教育者として、およそJazzシーンの全般で大活躍のサックス/フルート奏者である。
本作「strings」はワン・ホーンに10の弦楽器とジャズカルテットをバックにつけた作曲・アレンジ作品で、CLIFFORD BROWN 「WITH STRINGS」の甘美なサウンドや Stan Getzの「FOCUS」を彷彿とさせる仕上がりながら、時にビッグ・バンドでのサックス・セクションの ソリのようにグルーヴするストリングス・セクションを従えている。
そしてワンホーンでの彼のソロ・プレイはチャーリー・パーカーを彷彿とさせるバビッシュなプレイから、ジョー・ヘンダーソンの影響を受けたクールでモーダル・フレーズを、クリアーな音色でプレイする、コンテンポラリー・ストレート・アヘッドといえるスタイルで鮮烈な存在感を放っている、革新的なコンセプトを打ち出した野心作でもある。
まさに円熟の域に達した彼の音楽を手に出来る貴重な一冊。
CD収録の全ての曲がトランスクライブされている。
1. SLIPPING AWAY (Jim Snidero)
2. DAWN from RIVER SUITE (Jim Snidero)
3. ON THE BANK from RIVER SUITE (Jim Snidero)
4. TORRENT from RIVER SUITE (Jim Snidero)
5. THEME FOR ERNIE (Fred Lacey)
6. FOREVER GONE (Jim Snidero)
7. VENTURA (Jim Snidero)
8. IT’S THE TALK OF THE TOWN (Livingston – Symes – Neiburg)
オープニングを飾るワルツ’Slipping Away’、アルト・サックスとストリングスの対話のミステリアスなバラード’Dawn’、フルートのソロが美しく、4/4拍子と3/4拍子が交錯するトリッキーな構造でありながら、川の流れのように柔軟なリズムの’On the Bank’、アップテンポ・スウィングで、自然の峻厳な一面を描いた、’Torrent’、9.11の被害者たちに捧げられた鎮魂歌’Forever Gone’、妻に捧げた愛らしいテーマの’Ventura’。
サックスと、ストリングスが、ときに美しく融合し、またコントラストを描き、スナイデロの高いミュージシャン・シップを顕している。
このアルバムについての詳しい説明は、New York Jazz見聞録「ジム・スナイデロの最新作”ストリングス”完成」をご参照ください。