本書はクラシック・ギター・テクニックはきちんと身につけていながら、ジャズの世界にも憧れをもつ、意欲に富んだアマチュア・ギタリストのためのものです。重点的に扱うのは、ジャズ・ハーモニーです。最初にジャズのハーモニーをしっかり学ぶことで、その他のコード/メロディや、スケールやモードを使ったインプロヴィゼイションについても効果的な学習が可能です。
巻末にはAndrew YorkとJoe LoPiccoloによる模範演奏CDが添付されていますから、ジャズに本気で挑戦したいクラシック・ギタリストには最適の1冊といえます。本書に続く第2巻 「コード/メロディ」では、ここで扱わなかった部分を解説します。
著者のAndrew Yorkはギターの世界でひときわ異彩を放つ存在で、演奏・作曲ともに類まれなる才能をもっています。彼の作品は John WilliamsやChristopher Parkning、そしてロス・アンジェルス・ギター・カルテットとしてのレコーディングで、多くのギタリストに知られています。ジャンルを越えて活躍する彼の世界をとおして、クラシック・ギタリストがジャズをしっかり学べる絶好の1冊です。
ジャズはクラシックにない独特の記譜法があり、リズム感覚も異なります。両者の違いについて理解することは、ジャズを流麗、かつ適確に演奏するため非常に重要です。そして、楽しみながら演奏することがジャズの基本です。あまり手取り足取り指導するのは私の好むところではありません。時どき脱線しながら、ステップごとにあなたの力を伸ばすための要素を追加していきます。それらに対して果敢に挑戦し、しっかり学習して頂くことが本書を最大限に活用することになるでしょう。

